(答) 避難所における医療ニーズに対して医療従事者が不足する場合には、被害の少ない区からの医療従事者の応援派遣によって対応を行う仕組みとしています。引き続き、医療救護隊の編成訓練等を繰り返し行うほか、全国から応援派遣されるDMAT(※)等の受入体制の整備を進めて、市民に必要な医療を速やかに提供できる体制の充実強化を図っていきます。 用語解説 DMAT(ディーマット)(文中の(※)で表示) 災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略称。災害急性期から活動できる機動性を持った専門的な訓練を受けた医療チームのこと 環境 農体験ができる環境づくり 自民党 (問) 中区、西区、南区には農協の支店がありません。都市部での市民農園の整備が必要であり、新たなみどりアップ計画では公園内に農園を整備していくことが掲げられました。都心部の公園で農体験ができる環境づくりをどのように実現するのか伺います。 (答) 農地の少ない都心部においても農の魅力を実感していただけるよう、公園を活用した農体験ができる環境づくりを進めます。まずは、中区の本牧山頂公園で新たな農園の整備を進めるとともに、他の都心部の公園での整備についても進めていきます。 写真キャプション:市内の農体験ができる公園の様子 環境 公園の樹木や街路樹の維持管理 維新会 (問) 公園や道路には多くの樹木が植えられていますが、全国で年間5,200本以上、県内でも倒木事故が発生しています。市内の2,700か所以上の公園に多くの樹木があり、街路樹も約13万本ありますが、多くは植樹から年数が経過しています。公園や道路の安全を高めるため、まず、これら膨大な量の緑をしっかりと維持管理すべきです。GREEN×EXPO 2027に向けても、市全体の緑を良好に保ち、世界中の来訪者をおもてなしする必要があります。公園の樹木や街路樹について、安全と景観を考慮した維持管理を行うべきと考えます。 (答) 公園の樹木や街路樹などの身近な緑は市民に潤いや安らぎをもたらし、まちの良好な景観を形成する重要な役割を果たしています。日常の点検や樹木医の診断等により、安全性を確保するとともに、きめ細かいせん定など、適切な維持管理を行うことで、GREEN×EXPO 2027の開催地にふさわしい、緑豊かな都市の実現を目指していきます。 写真キャプション:街路樹のイチョウ まちづくり リノベーションまちづくり 立憲党 (問) リノベーションまちづくりは、遊休不動産などの空間資源や人的・歴史的資源といった今ある資産を活用して、自治体の経営課題を解決していく手法で、低コスト低リスクでスピーディーに事業を生み出します。これは郊外部の団地の再生でも可能です。市には築40年以上の大規模団地が64あり、この中からリノベーションの好事例を一つ作り、それを市内に広げることが重要です。団地を魅力的な場所にリノベーションする取組を進めるべきです。 (答) 市内にある大規模団地では、空室や広場などの空間を活用した活性化につながる活動が展開されています。こうした各団地の取組や他都市の成功事例を団地間で共有するフォーラムなどを開催します。また、様々な取組を行っているUR都市機構などと連携して地域主体の取組をさらに促進し、団地が魅力的な地域の核となり、活性化が進むよう支援を強化します。 写真キャプション:洋光台中央団地広場でのイベント 交通 地域交通の充実 公明党 (問) 市の郊外部では狭小な道路が多く、小型車両を使う地域交通が多くなりますが、バスと比べて経費に大きな差がない一方で、乗車できる人数が少ないため収入が少なく、採算性に限界があります。一歩踏み込んだ行政支援として、運行経費に対する支援を実施すべきです。 (答) 地域交通の充実は、外出促進など、個人の生活の質の向上にとどまらず、地域の交流やにぎわいを生み出すなど、まちの価値の向上そのものにつながります。しかしながら、これまでの実証運行では、一定の利用はあるものの採算基準に届かずに本格運行に至らないケースが多くありました。そのようなケースでも運行が継続できるよう、またその地域に定着した地域交通となるように、新たに運行経費に対しても補助を行いたいと考えます。 写真キャプション:四季めぐり号(旭区) 交通 渋滞削減に向けた都市計画道路の整備 自民党 (問) 市内の渋滞を削減するためには、都市計画道路の整備を進め、交通の分散化を図ることが大切です。都市計画道路の整備は、市民の生活利便性や安全性の向上に寄与し、周辺地域の資産価値を高める効果もあります。我が党はこれまでも道路整備の必要性を訴えており「2023よこはま自民党政策集 責任と約束」にも掲げています。渋滞削減に向けて、都市計画道路を積極的に整備していくべきと考えます。 (答) 横浜の持続的な発展のため、都市計画道路の整備は重要と認識しています。市民の利便性や都市の防災力の向上、そして、横浜経済の活性化に向けて、引き続き、都市計画道路の整備を進めていきます。 子供 子育て支援 自民党 (問) 国が「不登校」と定義する、年間30日以上学校を休んでいる児童生徒は、市立学校では令和4年度8,170人、令和5年度9,775人となっています。教育委員会では、学校外の居場所での学習支援など多様な教育環境の提供に努めていますが、学校での健康診断を受けられない子供もいます。不登校児童生徒へ健康診断の機会を提供し、健康面からの支援を進めるべきです。 (答) 医師会、歯科医師会と未検査者の現状について共有をし、他都市の事例も参考にしながら、学校外での実施を含め、具体的な手法について研究しています。規模の大きな本市で行う場合、様々な課題がありますが、不登校児童生徒等の健康診断機会の確保に向けて検討を進めていきます。 教育 グローバル教育の推進 公明党 (問) 今年度から新たにメタバース(※)空間を活用したグローバル教育に取り組むと聞いています。本市は魅力ある取組を数多く行っていますが、今後はリアルな体験にとどまらない、多様化する学習環境を効果的に活用したプログラムの展開の可能性があると考えます。様々な手法を駆使し、子供たち一人一人のニーズに合わせて対応することが重要です。グローバル教育を多くの子供たちに提供するための展開について伺います。 (答) リアルな取組に加えて、オンラインやメタバース空間も活用し、距離の壁や時間の制限を越えて、より多くの子供たちに現地の文化や暮らしに触れる国際交流の機会を広げていく環境を整えます。また、取組を市内外に広く発信をすることで、多様な人々との連携を引き出し、複数の姉妹都市を持つ横浜の強みを生かしたグローバル人材の育成を促進していきたいと考えます。 用語解説 メタバース (文中の(※)で表示) 利用者間でコミュニケーションがとれるインターネット上の仮想空間 ※自民党(自)・・・自由民主党横浜市会議員団 公明党(公)・・・公明党横浜市会議員団 立憲党(立)・・・立憲民主党横浜市会議員団 維新会(維)・・・日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会 共産党(共)・・・日本共産党横浜市会議員団 民主フ(民)・・・民主フォーラム横浜市会議員団