広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2019(令和元)年10月号 No.264 ◯特集 防災マップを活用して 自分のまちの災害リスクを知ろう!  あなたは「災害発生!」という言葉を聞いたとき、どんなシーンを思い浮かべますか?地震、津波、大雨、火災・・・。  一言で災害といってもさまざまです。そして、これらは同時に起こる可能性もあります。いざというときに、命を守るための適切な避難行動がとれるよう、日頃から準備しておきましょう。 神奈川区長 高田 靖(たかだ やすし) 「『自分でつくるmy(マイ)防災マップ』を9月下旬から10月中旬に全戸にお届けします。ぜひ有効活用してください」 〈まずは自宅での備えから〉  災害への備えとしてまず大事なポイントは、「発災後も自宅で生活できるようにする」ことです。地域の避難所では、スペースが限られるなどストレスを感じるかもしれません。災害発生後も住み慣れた自宅で過ごせるように、まずは自宅での備えを考えてみましょう。 ◎自宅の安全対策 1.家具の転倒防止をしましょう!  つっぱり棒、粘着マット、L字金具など 2.自宅の耐震診断をしましょう!  横浜市では、木造個人住宅の耐震診断を無料で実施しています。分譲マンションには耐震診断費用を補助しています。昭和56年5月以前着工の住宅が対象です。詳しくはお問い合わせください。 問合せ 建築局建築防災課 電話671-2943 ファクス663-3255 3.自宅の外側も対策を!  雨戸のがたつきやゆるみの補強、雨どいや排水溝の掃除など ◎自宅での備蓄品 4.最低3日分の備蓄をしましょう! 1人当たりの目安  □飲料水・・9L(1日3L×3日分)  □食料品・・9食分(1日3食×3日分)  □トイレパック・・15回分(1日5回×3日分) 5.そのほか役立つ備蓄品もそろえましょう!  □懐中電灯(ランタン) □携帯ラジオ □乾電池 □ティッシュ  □紙皿・紙コップ □ビニール袋 □トイレットペーパー ※この品目がすべてではありません。家族構成や生活スタイルにあわせて準備しましょう。 ここがポイント! 自宅が倒壊の恐れがあるなどして生活できない場合は、避難所に避難することになります。その際は、自宅の備蓄品を持っていきましょう。 ◎区内世帯を対象とした防災減災に関する事業を紹介します 神奈川区防災アドバイザー派遣事業 (先着100世帯、2020年1月末まで)  災害への備えは重要だと思うけれど、何から手を付ければ良いか分からない・・・そんな人のために、建築士が自宅を訪問し、専門家の視点から自宅の耐震化やブロック塀の改善、家具の転倒防止、避難場所の確認など、防災・減災全般に関して無料でアドバイスします。  さらに、★要件を満たす世帯には、無料で簡易型感震ブレーカーを設置します。 問合せ 総務課防災担当 電話411-7004 ファクス324-5904 かめのふんばり・つっぱり事業~家具転倒防止器具補助事業~ (先着50世帯、11月末まで)  震災時の家具の転倒を防止し、大切な命を守ります。★要件を満たす世帯が対象で、家具転倒防止器具の無料設置、器具代金の全額を補助します(上限8,000円)。 問合せ NPO法人横浜市まちづくりセンター 電話262-0667 ファクス315-4099 ★要件(共通) 世帯全員が次の【1】~【6】のいずれかであること。 【1】65歳以上 【2】身体障害者手帳の交付を受けている人 【3】愛の手帳(療育手帳)の交付を受けている人 【4】精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人 【5】介護保険法による要介護者、または要支援者の認定を受けている人 【6】中学生以下 〈「自分でつくるmy防災マップ」を活用して避難所・避難経路の確認〉  9月下旬から10月中旬にかけて区内全戸に配布する「自分でつくるmy防災マップ」は、同封のシールを使い、避難所や身近にある危険な場所を確認することができます。 ※区役所本館5階501窓口(総務課)でも配布しています。 ◎「自分でつくるmy防災マップ」の特徴 1.保管や持ち運びに便利なファイル式 区や地域の防災に関する広報物や、家族などの緊急連絡先のメモなど、必要な書類を入れて保管し、持ち運ぶことができます。 2.さまざまな情報を集約 1枚の防災マップに津波、洪水、土砂災害等の危険な場所や避難所などの防災情報をまとめています。  (おもて面)区内全域の地図に洪水浸水想定区域のエリアを掲載  (うら面)地震が発生した際に「延焼しやすい地域」と「津波が想定されている地域」のエリアを掲載 3.シールを同封 防災マップにシールを貼ることで、自宅や避難所などがひと目で分かります。 かめ太郎「1枚でいろいろな危険な場所が見られるから便利だね」 ◎my防災マップを作って、まち歩きをしてみよう かめ太郎「準備しておくと、あわてずに避難できるね」 【1】「自分でつくるmy防災マップ」を準備して、シールを貼ってみよう  ファイルに入っている防災マップとシールを使って、防災マップ上の自分の家・避難所・危険な場所に貼ってみましょう。 ここがポイント! 自分の住んでいる地域の特性を知ろう!  「防災」という観点で見たとき、あなたの住んでいる地域はどんな特性があるでしょうか?地域の特性によって、取るべき避難行動は違います。  □洪水浸水が想定される地域は頑丈な高い建物の2階以上へ避難  □火災で燃え広がりやすい地域は広域避難場所へ避難  □津波が想定されている地域は海抜(かいばつ)5m以上の高台や頑丈な建物の3階以上へ避難 【2】実際にまち歩きをしてみよう  実際に「自分でつくるmy防災マップ」を持って、避難経路や危険な場所を確認してみましょう。 ここがポイント! まち歩きをするときはいろいろな視点から見よう!  □高いところにある落ちてきそうな看板や室外機、電線などはありませんか?ちょっと上を向いて、確認してみましょう。  □停電など真っ暗な状況で避難する場合はさらに危険です。夜道もイメージしてみましょう。 【3】気になったことを追加しよう  まち歩きをして実際に見て、「もしかしたら危ないかも」と思ったら、追加でシールを貼ったり、地図に書きこみましょう。ふせんを貼るのも効果的! 例:「交差点手間にポールあり。夜間は注意!」など 【4】すぐに手に取れるところに保管し、定期的に見直そう  「自分でつくるmy防災マップ」を取り出しやすいところに保管しましょう。  また、建物や道路の状況、家族の連絡先などが変わる場合があります。定期的にまち歩きをしたり、家族や近所の人と話し合いをしたりして、情報を更新しましょう。  例:「近所の新しい建物は高いから避難できるかも」    「おばあちゃんの新しい携帯電話を連絡先に追加ね」など 総務課危機管理・地域防災担当係長 高橋 毅(たかはし つよし) 「「防災に関する言葉が分からない」「具体的にどんな点に注意したらいいの?」など、「自分でつくるmy防災マップ」を作成するにあたって、分からないことがあれば、総務課防災担当までお問い合わせください。」 ◎防災訓練に参加しよう 総務課防災担当 北村慎太郎(きたむら しんたろう)、小池優(こいけ ゆう)、小川晃(おがわ あきら) 「区内に25か所ある地域防災拠点では、毎年訓練を行っています。 訓練に参加することによって、避難所での生活の様子が分かるとともに、近所の人とのつながりも深まります。いざというときに備えて、訓練に参加しましょう。」 ※訓練の場所・日時については、自治会町内会の掲示板や回覧板を確認するか、総務課防災担当までご連絡ください。 地域防災拠点とは・・身近な市立の小・中学校等を指定避難所として、市内で震度5強以上の地震が発生した場合に開設されます。倒壊などにより、自宅での生活が困難な場合に、一時的に避難生活を送る場所です。 問合せ 総務課防災担当 電話411-7004 ファクス324-5904